枕飾りとは?何を用意する?意味や置く期間をわかりやすく解説
ご家族が亡くなられ、ご自宅や葬儀会館へご安置した際に「枕飾りを用意します」と葬儀社から説明を受けることがあります。
「枕飾りって何?」
「自分たちで準備するの?」
「何を置けばいいの?」
初めて葬儀を経験される方にとっては、聞き慣れない言葉だと思います。
大切な方を亡くされた直後は、葬儀の日程や親族への連絡など、考えなければならないことが一度に重なります。枕飾りについてまで、ご家族だけで細かな作法を調べて準備しなければならないわけではありません。
今回は、枕飾りとは何なのか、何を用意するのか、いつまで置いておくのかを中心にご紹介します。
枕飾りとは?
枕飾りとは、一般的に亡くなられた方をご安置したあと、枕元に設ける小さな祭壇やお供えのことをいいます。
仏式では、故人様の枕元に白木の台などを置き、香炉やろうそく、花などをお供えします。
ご逝去後から通夜・葬儀までの間、故人様へ手を合わせたり、僧侶に枕経をあげていただいたりする場所として用いられます。
ただし、枕飾りの内容や考え方は宗派によって異なります。
「必ずこの形でなければならない」というものではありませんので、菩提寺がある場合は、その宗派や寺院の考え方に合わせて準備します。
枕飾りには何を置く?
仏式の枕飾りでは、一般的に次のようなものを用意します。
(地域によって大きく異なる場合がございます。今回は加古川市・高砂市・稲美町・播磨町での一般的な用意です)
- 香炉
- 線香
- ろうそく
- 樒
- お水
- 鈴(りん)
ただし、宗派や地域によって用意するものは異なります。
例えば、ご飯や水を供えるかどうかなど、宗派によって考え方が違うことがあります。
そのため、インターネットで見つけた情報をもとに「全部揃えなければ」と考える必要はありません。
分からない場合は、葬儀社や菩提寺へ確認するのが確実です。
枕飾りは誰が準備する?
葬儀社へ依頼している場合は、必要な枕飾りを葬儀社が準備することも多くあります。
そのため、ご家族が亡くなられた直後に仏具店などへ行き、一からすべて揃えなければならないとは限りません。
まずは、
「枕飾りは用意してもらえますか?」
と葬儀社へ確認してみましょう。
すでにご自宅に仏具がある場合でも、何を使用すればよいのか分からなければ、そのまま相談して構いません。
大切な方を亡くされたばかりのご家族にとって、買い物や準備だけでも大きな負担になります。
任せられるところは葬儀社へ任せる。
それも葬儀の準備では大切なことです。
枕飾りはどこに置く?
一般的には、故人様をご安置している場所の枕元付近に設置します。
ご自宅へお連れした場合は、故人様を安置するお部屋に用意します。
「北枕にしないといけないの?」
と質問されることもあります。
仏式では故人様を北枕にして安置することがありますが、お部屋の広さや家具の配置によって難しい場合もあります。
その場合は、無理に家具を動かしてまで北向きにする必要があるのか、葬儀社へ相談してください。
ご家族が故人様のそばで過ごしやすいことも大切です。
枕飾りと枕経はどう関係する?
枕飾りと一緒によく聞く言葉が「枕経(まくらぎょう)」です。
枕経とは、一般的に故人様をご安置したあと、僧侶に枕元でお経をあげていただく仏教の儀礼です。
その際、故人様の枕元に設けられているのが枕飾りです。
ただし、枕経を行うタイミングや枕飾りの内容についても宗派や菩提寺によって異なります。
菩提寺がある場合は、葬儀の日程を決める際にあわせて確認しておくと安心です。
枕飾りはいつまで置いておく?
一般的な枕飾りは、故人様をご安置してから通夜・葬儀までの間に設けます。
葬儀を終えた後は、枕飾りに代わって「後飾り祭壇」を設けることがあります。
後飾り祭壇には、遺骨や遺影、位牌などを安置し、四十九日法要など一定の期間までご自宅で手を合わせます。
つまり、
葬儀前 → 枕飾り
葬儀後 → 後飾り
と考えると分かりやすいでしょう。
枕飾りで使用したものをそのまま後飾りでも使用いたします。
ただし、こちらも宗派や地域の慣習によって異なる場合があります。
自宅ではなく葬儀会館へ安置する場合は?
現在では、病院や施設から直接葬儀会館の安置室へ故人様をお連れすることもあります。
その場合、ご自宅に枕飾りを設けないこともあります。
会館でどのようにお参りできるのかは、葬儀社によって異なりますので確認してみましょう。
「家に連れて帰らないと、きちんと供養できないのでは?」
と心配される方もいらっしゃいます。
住宅事情やご家族の状況によって、ご自宅での安置が難しいことは珍しくありません。
ご自宅に連れて帰るか、会館でご安置するかだけで、お見送りの気持ちが変わるものではありません。
ご家族にとって無理のない方法を選んでいただければと思います。
家族葬でも枕飾りは必要?
家族葬でも、仏式で故人様をご安置する場合には枕飾りを用意することがあります。
そもそも家族葬は、主に葬儀へ参列する方の範囲を表す言葉です。
家族葬だから、一般的な葬儀で行われる宗教儀礼をすべて省略するわけではありません。
そのため、家族葬でも枕飾りを設け、枕経、通夜、葬儀・告別式という流れでお見送りすることがあります。
一日葬や直葬ではどうする?
一日葬は通夜を行わない葬儀ですが、葬儀まで故人様をご安置する期間があります。
そのため、仏式であればご安置中に枕飾りを用意することがあります。
直葬の場合は、通夜や葬儀・告別式を行わず火葬を中心にお見送りするため、一般的な葬儀と同じ枕飾りを設けないケースもあります。
ただし、直葬であっても火葬までの間は故人様をご安置する必要があります。
ご自宅で手を合わせたい、菩提寺に枕経をお願いしたいといった希望があれば、葬儀社や菩提寺へ相談してみましょう。
神道やキリスト教でも枕飾りはする?
「枕飾り」というと仏式をイメージすることが多いですが、神道やキリスト教では、仏式とは異なる方法で故人様をお祀りすることがあります。
当然ながら、仏式の線香や香炉をそのまま使用するとは限りません。
宗教・宗派が分からない場合は、自己判断で準備せず、まずご家族や親族に確認してみましょう。
それでも分からない場合は葬儀社へ相談してください。
枕飾りで大切なのは「完璧に準備すること」ではありません
ご家族が亡くなられた直後は、
「線香を絶やしてはいけないの?」
「ご飯は毎日替えるの?」
「置き方はこれで合っている?」
と、細かなことまで気になってしまうことがあります。
故人様のために、きちんとしてあげたいというお気持ちからだと思います。
ただ、宗派や地域によって作法が異なるものを、ご家族だけで完璧に準備しようとする必要はありません。
分からないことは、葬儀社や菩提寺へ聞いてください。
そして何より、ご安置している時間は葬儀の準備だけをするための時間ではありません。
故人様のお顔を見たり、家族で思い出を話したり、静かに手を合わせたりする時間でもあります。
枕飾りは、そのための場所の一つでもあります。
作法に気を取られすぎず、故人様と過ごせる時間も大切にしていただければと思います。
加古川市・高砂市・稲美町・播磨町で葬儀をお考えの方へ
すみれホールでは、加古川市・高砂市・稲美町・播磨町を中心に葬儀のお手伝いをしています。
ご家族から、
「自宅へ連れて帰ったら何を用意すればいいですか?」
「仏壇はあるけれど、枕飾りも必要ですか?」
「宗派が分からないのですが大丈夫ですか?」
といったご相談をいただくこともあります。
初めてのことで分からないのは当然です。
家族葬、一日葬、直葬など希望される葬儀の形や、ご安置する場所、宗派などを確認しながら必要な準備をご案内します。
まとめ|枕飾りは故人様へ手を合わせるための場所
枕飾りとは、一般的に故人様をご安置してから葬儀までの間、枕元に設ける小さな祭壇やお供えのことです。
ポイントをまとめると、
- 故人様をご安置したあとに設ける
- 香炉・線香・ろうそく・樒などを用意することがある
- 内容は宗派によって異なる(菩提寺の考え方によるところが大きい)
- 葬儀社が準備する場合が多い
- 枕経を行う際にも使用される
- 葬儀後は後飾り祭壇へ移行することがある
- 家族葬や一日葬でも設けることがある
というものです。
突然のことで何を準備すればいいのか分からなくても、慌てる必要はありません。
故人様のために「きちんとしてあげたい」と思うほど、細かな作法が気になるものです。
でも、一番大切なのは枕飾りを完璧に整えることではなく、大切な方のそばで手を合わせ、最後の時間を過ごすことではないでしょうか。
分からないことは周囲に頼りながら、一つずつ準備していただければと思います。






